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ブログ - Words from Flying Books

小林大吾4年ぶりの4thアルバム「小数点花手鑑」先行リリースライブ

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お待たせしました!
Flying Booksの音楽レーベル、FLY N’ SPIN RECORDSの看板詩人、小林大吾4年ぶりの4thアルバム「小数点花手鑑」(しょうすうてんはなのてかがみ)先行リリースライブのお知らせです。
今回は6月8日、15日の2回開催となります。
(6月8、15日両日とも完売となりました。御礼申し上げます)

都内でのインストアライブを7月に予定している以外はライブの予定はございません。是非お見逃しなく!

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FLY N’SPIN RECORDS presents
小林大吾4thアルバム 「小数点花手鑑」先行リリース・ライブ
第一弾 6月8日(日) SOLDOUT
第二弾 6月15日(日) SOLDOUT
以下、両日とも同じ
OPEN:19:00 start:19:30
料金:4500円(特装版CD付) 予約前売制 限定40名様
出演:小林大吾
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【予約受付】
6月8、15日両日とも完売となりました。御礼申し上げます

<予約済の方のチケット販売方法(限定予約40名) >
前売券は6月1日までにFlying Books店頭もしくは郵便振替でのご精算となります。
(お振込みの場合の振込先:郵便振替 00130-1-400025  (株)古書サンエー
イベントの日付を(6/8もしくは6/15)明記して下さい。)
ご予約の際に予約番号を発行させていただきます。
ご入金確認後、チケットを店頭もしくは郵送にてお渡しさせていただきます。
(限定受付のため、原則的にキャンセルはお受けしておりません。万が一、当日何らかの事情でご来場できなかった際には後日CDをお渡しさせていただきます。)

ご予約の方は当日18:55頃にお並び下さい。予約番号の順にご入場いただきます。
19:00以降にお越しの方は、予約番号順の方のご入場が済み次第、先着順での入場となります。なお、会場の都合上、お席を約30名様とさせて頂き、それ以降の方はお立ち見となります。ご了承下さい。

*「小数点花手鑑」は通常版(7/2発売、定価2160円)とFlying Books店頭・通販のみで先行発売の特装版(通常版CD、取扱説明書、特製BOX、+シークレットアイテム、限定500シリアルNo入、定価3780円)があります。

特装版・通常版ともに通常の先行予約受付(6月中旬出荷予定)も予定しております。詳細は近日発表予定。

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小林大吾4thアルバム
「小数点花手鑑」(しょうすうてんはなのてかがみ)

「小数点——それは割りきれないときにだけ現れるポイント。」
“ヒップホップ以降の吟遊詩人”小林大吾。大ヒットした前作「オーディオ・ビジュアル」から4年ぶり、4枚目のアルバムは、無限に続く小数点のように割り切れない場面をそっと彩る言葉の見本帳。詩はユーモアとペーソス(哀愁)の狭間をリズミカルに行き交い、それを詠む声はいよいよ端正でまろやかに。バックトラックはますますソウルフルに輝き、その結果、唯一無二のスタイルを持つ芸術娯楽作品がついに完成。

<スポークンワーズ/ヒップホップ/ソウル>
FNSR-015 定価2000円+税
*初回限定パッケージ(スリーブケース+32Pブックレット)
2014年7月2日発売予定

1 七つ下がり拾遺/synaptic ah-choo
2 忘れられた処刑人/back to the future
3 ダイヤモンド鉱/hot water pressure washer
4 鍛冶屋の出来心/ms. Blacksmith sighs
5 バニーズへようこそ!/storm in a coffee cup
6 注射器とカセットテープと公魚釣り/portrait of the Bumout family
7 リップマン大災害/RIPman disaster
8 なれそめ/thanks to partial destruction
9 水蜜桃/shui-mi-tao
10 より良い転落のためのロール・モデル/let`s roll, folks!
11 デッドワックス兄弟の反省会/it’s all their fault
12 聖母はトンプソンがお好き/fuwa-fuwa damn
13 100匹数えろ/Jonah the insomnia
14 安田タイル工業のかなり重要な会議(抜粋)/tile different (radio edit)
15 石蕗/how to clip your own nails
16 言葉よりも重いメッセージについて少し/there’s a riot goin’ home
17 あとがきにかえて/rewrite my quire

All Songs Tracks & Lyrics By 小林大吾
All Songs Mixed & Mastered By タカツキ
Directed by 古川 耕

オフィシャルブログ「ムール貝博士言行録」http://diagostini.blogspot.jp/

2014 年 5 月 12 日 | comment
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ガイドブックには載っていないヨセミテの楽しみ方

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ニューヨークのスケーター・シーンを10年以上に渡って撮り続けてきた渋谷ゆりは、『WARP』マガジンの連載や、『翼の王国』『Paper Sky』などで活躍し、現在の流行以前から地に足の着いたZINEを発表し続けてきたフォトグラファーとして知られている。

数年前、古書の買い付けで訪れたマンハッタンで再会した時、自転車に乗り軽やかにブルックリン橋を越え現れた渋谷ゆりはあまりにも街にしっくり溶け込んでいて、「近々NYからカリフォルニアに引っ越すかも」と聞いた時は正直驚いた。

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初めての本格的な写真集となる『CAMP4』を見て、その理由が理解できた。
今度の舞台はクライミングの聖地、ヨセミテ国立公園。自然の中で思い思いの方法で楽しむクライマーたちの表情は、これまで渋谷ゆりが撮ってきた、NYの大都会でスケートボードという共通言語の下に集う多人種の若者や、それぞれのスタイルで音楽を楽しむ老若男女の屈託のない表情に優るとも劣らない、人間味に溢れたものだった。
ニューヨークはもちろん、ジャマイカやアフリカ、バリなど、旅慣れたバックパッカーですら躊躇してしまうような場所でさえ、どんなところでもするりと入り込んでしまう不思議な魅力を持ったフォトグラファーならではだ。
世界中から集うクライマーたちと馴れ合い過ぎず、また第三者としてでもない、絶妙な距離感を保った視点がよりリアルにコミュニティを映し出している。
雄大な大自然を撮ったアンセル・アダムスでもなく、アスリートや挑戦者たちを撮ったグレン・デニーでもない、渋谷ゆりにしか写せない人間愛に満ちたヨセミテがそこに収められている。

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「Camp4で時を過ごした人達との出会いは、本当の意味での豊かさや美しさについて気づかせてくれ、新しいものの見方を教えてくれた。そしてさまざまな状況や環境でも、そこに自分を合わせていくことで、どんな変化も楽しむことができるということを体験させてくれた
世代も変わり物質的に豊かな時代になったこととの引き換えに失われてしまったことも多いけれど、その昔ここで過ごした人たちが持っていたような精神をいつまでも忘れずに受け継いでいきたいと思う。」

こう語る渋谷ゆりの世界観に触れることで、目まぐるしい情報に振り回されがちな私たちの日々の生活にもオーガニックなパラダイムシフトを与えてもらえるような気がする。
是非、多くの人に手に取ってもらいたい。

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『CAMP 4』渋谷ゆり
限定750部 ハードカバー 2014年  定価4800円+税(税込5,184円) (4月18日入荷)
発行は自身が立ち上げたSAWYER PRESSから
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リバーシブルの帯の裏側は、渋谷ゆり自身が描いたヨセミテのマップとなっている。

店頭・メールにてご注文受付中。代引き発送可(送料・代引手数料+500円)

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【先着でご希望の方にはサイン本をお求めいただけます。】

<関連イベント>
渋谷ゆり写真集「CAMP 4 YOSEMITE」 フォトエキシビジョン
場所:THE NORTH FACE STANDARD (http://www.goldwin.co.jp/tnf/standard/)
期間:2014 年4 月18 日(金)~2014 年5 月18 日(日)

渋谷ゆり×平山ユージ(フリークライマー) トークショウ
2014年5月13日 19:30-21:00 代官山蔦屋書店
https://tsite.jp/daikanyama/

渋谷ゆり
大学在学中から世界各地を旅しながら独学で写真を撮り始める。
1996年に初めて訪れたニューヨークでスケートボードに出会い、その後ニューヨークと東京を
往復しながら制作活動を続ける。作品の発表手段として 1998年よりZINE の制作を続け、
2003年~2009年まで “ART BY XEROX” よりサポートを受ける。
2011年にフォト・エッセイ集『UNDER EXPOSURE JOURNAL』( TWJ ) を発表する。
ここ数年は都市から自然の中での文化に被写体を変え、ヨセミテ国立公園に通っている。
現在はカルフォルニアを拠点に活動する。

2014 年 4 月 17 日 | 2 comments
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花開いた反抗精神

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すっかり春です。先週までつぼみだった桜がポンポン咲いています。
ぬるいような少し肌寒いような春の空気につつまれ、いつまでもお布団のなかで過ごしていたい、しかしそんな春の日はいつ来るかと思うとあっという間に過ぎ去って行くので、年々、春という幻想が深まっていくばかりです。

そんなフワフワした頭をパキッとさせてくれる花模様、マリメッコのカタログを紹介いたします。

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マリメッコと言えば思い浮かぶこのパターン「Unikko」(マイヤ・イソラによって1964年にデザインされた。上写真左側の花柄)が今年で50周年を迎えました。
マリメッコは、1951年にフィンランドでアルミ・ラティアとその夫ヴィリオによって設立され、鮮やかで大胆なテキスタイルデザインで人気のブランドです。
いまやマリメッコの顔とも言える「Unikko」ですが、このパターンが生まれた50年前、創業者のアルミ・ラティアが“マリメッコでは花柄のパターンは作らない”と方針を打ち出した直後、マイヤ・イソラはその方針に従わずに花柄のパターンのコレクションを作ったのでした。

1960年代、イギリスではビートルズの台頭とともに、ユース・カルチャーが花開き、マリー・クヮントやクレージュのミニスカートが流行し、洋服のパターンに花柄があふれるようになります。

アルミ・ラティアが花柄のパターンを作らないと言ったのは、フィンランドでもすでに花柄が凡庸なものになっていたからだったのでしょうか?
しかし、「Unikko」は時代の流れに乗って、50年経った今も明るく華やかで楽しい雰囲気を与えてくれます。方針に反したものであっても、マイヤのデザインを受け入れたアルミも寛大だったと思います。そして、いまやマリメッコのアイコンとして認められているこのパターンのもつ普遍性と力強さが、マリメッコ社にとって、その後世界的に拡大する大きな生命力となったと言えるでしょう。

1972年にマリメッコと西川産業とが提携して、日本にもマリメッコのデザインが入ってきました。
今となってはどんなデザインも生活に取り入れられるようになりましたが、1970年代の日本の家にマリメッコのファブリックはとても斬新なものだったでしょう。

ファブリックの見本が7点入った商品カタログには、アンニッカ・リマラが1960年代初期にデザインした「ヘデルマコリ」というパターンも含まれています。
色違いで、デザインのサイズが違うものがそれぞれ貼り込まれています。
当時のマリメッコのテキスタイルデザインの実物に触れられるカタログはとても貴重です!

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ファブリックのパターンがプリントされたカタログには、見本付のカタログには含まれていないパターンが17種(内1パターンは色違い)あり、計24種のパターンが掲載されています。
「Unikko」の他にも「Ananas」、「NASIA」などマイヤ・イソラのデザインしたパターンが入っています。

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また、会社案内のカタログには、マリメッコ社の紹介に加え、ファブリックの写真が2枚(Domestic, Import)、マリメッコのドレスを着たモデルの写真が1枚、マリメッコの店舗の写真が1枚、紙フォルダーに入っています。

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marimekko カタログ
生地の見本付商品カタログ、商品カタログ(印刷)、会社案内の3点セット
西川産業
Sold

Uehara

2014 年 3 月 29 日 | comment
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4/13(日)長沢哲夫新作詩集『地球によりかかり笑っています』出版記念ライブ

2011年の『足がある』以来、3年ぶりの新作詩集『地球によりかかり笑っています』完成しました!!(Flying Booksと作詞家さいとういんこによる詩集出版レーベルSplash Wordsからの刊行です)

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毎年恒例、九州諏訪之瀬島の詩人・ナーガこと長沢哲夫さんと、信州・大鹿村のシンガー内田ボブさんのツアーは、一年に一度、東京でナーガさんの生のリーディングが聴けるチャンス。今回は新作詩集『地球によりかかり笑っています』出版記念として開催致します。

ゲストに鹿児島出身で諏訪之瀬島にも滞在した若手詩人の新納新之介(にいろしんのすけ)さん、同じく諏訪之瀬島を旅したウッドベース弾き語りでラップをするタカツキさんの2名を迎えます。

「在るものは無くなり、無かったものが現れてくる。
自然のままに、何もかも変わっていくし変わっていかざるを得ない、
ということを心にぶらぶら歩いていきましょう。
地球に生き、地球に生かされていることを愛しながら。」
とあとがきで述べられているように、人口50人程の島に居を構えながら、惑星規模の視点で描かれた詩を中心に、長編詩「東京には5000万本のかしの木の梢とそれにとまる小鳥たちがいる」やジャン、ポン、ジュゴンら旧友たちに捧げた詩、数十年前に自ら英詩から訳したインド中世の詩人カビールの訳詩など全51篇を収録。

4月13日のイベントが初公開となる予定です。ぜひ、遊びにいらして下さい!

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4月13日(日)
「Beat Goes On vol.15〜春風めぐるツアー2014
長沢哲夫新作詩集『地球によりかかり笑っています』出版記念」
【ポエトリー・リーディング、ライブ】
出演:長沢哲夫、内田ボブ
ゲスト:タカツキ、新納新之介
OPEN:18:30 start:19:00
会場:Flying Books (東京都渋谷区道玄坂1-6-3 2F)
料金:¥1,500(詩集付)
予約はメール、電話(03-3461-1254)、及び店頭にて (営業時間12~20時 日曜~18時)
メール:info[a]flying-books.com ※[a]を@に換えて送信してください

長沢哲夫『地球によりかかり笑っています』(定価500円 Splash Words刊)
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「いのちの海に」

いのちの海に
時の貝殻をひろう
目は歌い
耳は語る
まとわりつく死の手にぬれ
私は笑う
打ちよせる波に洗われながら
いのちの海に
時の貝殻をひろう

「踊りましょう」

ぼくは踊らない ぼくは踊れない
と つもりつもった雪のように
話し続けていたのだが
きっと ぼくは踊るぼくは踊ると話し続けていくのだろう
それが行くこともない帰ることもない旅なのだから
さあ 踊りましょう 踊りましょう
山が荒れるように 海が荒れるように
魚たちが泳ぐように 鳥たちが飛ぶように
闇を抱いて 光りを抱いて
過ぎ去らない今を抱いて
つぶやくように 歌うように
光り輝く大地を踏んで
宵待草のささやく中を
さあ 踊りましょう 踊りましょう
行くことも帰ることもない旅なのだから

2014 年 3 月 22 日 | comment
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ブルース・ウェーバーの若者たち

写真を見てとても満足する瞬間がある。ブルース・ウェーバーの写真がそれだ。美しい俳優や女優、人々に見られるためだけに生まれてきたようなセクシーなモデルたち。ブルース・ウェーバーの顔を初めて見た時は、「パパ、ヘミングウェイじゃね?」と思ったぐらい、男性的な印象だった。まさかこんな山男がこんな美しい写真を撮るとは。コクトーから継承される美しい男達の裸の肖像は、永遠の少年らしさを含んでいなくてはならない。そこには少年の持っている行動の大胆さや、それゆえの危機などが必ず存在する。この危険を恐れずに行動し、くだらない事に夢中になり、時には自身の生命を掛けても無茶をやるイメージは遠くギリシアの伝説から永遠に人々の心を揺さぶり続ける。
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彼等から反射する美しい光は、ドイツ製の極上のレンズを通してフィルムの乳剤面に届く。それだけで官能的で満足だ。彼の写真集の多くはマットな紙で印刷されていて、凄くモノクロームの写真と相性が良い。被写体の官能性が高すぎるせいか、抑えの利いたマットな紙がその官能性をまろやかにし、調度良い頃合いにしてくれている。本の装丁は隅々まで目が行き届いてとても気持ちが良い。
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彼の写真を見るといろいろなアーティストに直接的にしろ間接的にしろ影響を与えていると知ることができる。ティルマンスの写真に出てくる自然に溶け込んだ裸のイメージも写真集から伺えるし、裸体の男同士の戯れあいは、ライアン・マッギンレイの写真とそっくりだ。彼の写真の方が彼等の写真より少しエレガントなのは、この本を手に取ってもらえば一瞬で理解できる。
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ブルース・ウェーバーの写真集に貫かれた美意識は、時にはその本自体を扱いにくくする。「let’s get Lost」は、このデザインでソフトカバー、しかもザラツイタ質感の本しかもう想像出来ない。特にこの本は高額でありながらこの扱いにくさだが、ジャンキーのチェット・ベイカーの脆さと対応していて非常に微妙な感じで良い。取り扱いずらさも、これでしかこの本の味が出ないならやむ得ない。ブルース・ウェーバーの写真の魅力は言うまでも無いが、ぜひ本を手に取ってもらいたい。手で持ち、触れるというのも、本ならではの体験である。質感を感じる行為も作家の美意識に触れる一つの大事な要素である。
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Yuji Hayashi

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『Let’s Get Lost: A Film Journal Starring Chet Baker』
Bruce Weber
SC 美品
Little Bear Films 1988
¥189,000
『Let’s Get Lost: A Film Journal Starring Chet Baker』
Bruce Weber
SC 初版 背・裏表紙少イタミ
Little Bear Films 1988
¥95,000

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『Bruce Weber』
Bruce Weber
HC 初版
Twelvetrees Press 1983
¥45,000

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『BEAR POND』
Bruce Weber
初版 HC
Bulfinch Press
¥30,000

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『Portikus Frankfurt』
Wolfgang Tillmans
HC 1995
Portikus Frankfurt
¥35,000

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『Life Adjustment Center』
Ryan McGinley
HC 初版 2010
¥28,000

2014 年 3 月 17 日 | comment
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オリンピックリゾートのミッドセンチュリー

果てしなく続く砂浜で休暇を満喫する無数の人々、背の高いパームツリーや、天井の高いスイミング・プール。
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初めて手にした時は、カリフォルニアの写真集かと勘違いしたほど。

まさか、連日アスリートたちの雪上や氷上での熱い戦いが繰り広げられているオリンピック会場のソチとは思いましせんでした。

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ロシアの写真家 Ivan Shaginが1959年に撮影したリゾートの写真集。ミッドセンチュリーのロシアのリゾートライフを紹介する本としても秀逸です。ところどころ入るカットやカバーデザインも魅力です。

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(露)『Sochi』
Ivan Shagin写真 HC 初版 カバーイタミ
1959年(モスクワ刊)¥35,000

(K.Yamaji)

2014 年 2 月 23 日 | comment
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あたらしい写真表現

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フランツ・ローとヤン・チヒョルト編集による、『Foto-Auge― Oeil et Photo―Photo-Eye』。
1929年オリジナルの復刻版です。
表紙はリシツキーのセルフ・ポートレートを使ったフォトモンタージュ。

この本のオリジナルが出版された1929年、機械化の時代にあって、すでに写真表現は豊かでした。技術を身につければ誰でも写真を撮れるということは、何を撮るか、どのように表現するかということが問われていたということでしょう。

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ドイツの歴史家・写真家・美術評論家でもあるフランツ・ローが序文「mechanism and expression」で写真の本質とその価値について考察しています。

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タイポグラフィーはヤン・チヒョルト。

ここでいう「写真」とは、リアリティ写真、フォトグラム、フォトモンタージュ、エッチングやドローイングとあわせた写真、タイポグラフィとあわせた写真の5つのカテゴリーに分かれています。

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アッジェにはじまり、マン・レイ、モホリ=ナギ、リシツキー、ゲオルゲ・グロッス、ヤン・チヒョルトなどの写真作品を収録しており、様々なアプローチで新しい写真表現が生まれてきていたことがわかります。

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『Foto-Auge― Oeil et Photo―Photo-Eye』
Franz Roh Jan Tschihold 編
SC
Thames and Hudson 1974年
¥18,000

Uehara

2014 年 2 月 15 日 | comment
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モダンデザインの機能美

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1950年代、戦後の好景気によって物質的に豊かになったアメリカでは、郊外にマイホームを持ち、大きなクルマに乗るライフスタイルが急激に普及しました。

産業が発展し、情報量が圧倒的に増えると、処理するスピードも速くなります。たとえば、馬車に乗っていたときとクルマを運転するときとでは、目に入ってくる情報量が違います。標識などは、瞬時に判断できるデザインでなければなりません。
『catalog design progress』は、いろいろな生活の場面で、人の動きや自然な流れについて考察し、ビジュアルで情報伝達するための原理をまとめたものです。

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この本が出版されたのは1950年。ちょうどイームズのファイバーグラスチェアが出来たのと同じ年です。家やクルマ、高速道路、テレビに雑誌、家具や家電や洋服に至るまで、ライフスタイルの変化とともにあらゆる分野でモダンなデザインが生まれた時代です。

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著者のラディスラフ・ストナー(1897-1976)は、チェコに生まれ、1930年代までプラハでグラフィック・デザインの仕事に携わり、1939年ニューヨーク世界博覧会のチェコスロヴァキア館展示デザインのため渡米しました。
その後、ニューヨークのSweet’s Catalog Service社で約20年にわたりアート・ディレクターを務め、同社でK. Lonberg-Holmと共に『Catalog Design Progress』を出版し、モダン・デザインの発展に貢献しました。

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この本は4つのパートから構成されています。
1:交通などのように産業化の影響を受けたパターン
2:タイポグラフィ・図・チャート・表紙・色や形や大きさなど、ヴィジュアルデザインについて
3:紙面の構成やレイアウトについて
4:基本的なデザインの原理(形と流れ)

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ストナーのデザインは、タイポグラフィーと図像による機能的なデザインが特徴で、シンプルで力強いインパクトをもたらします。

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また、この本自体の造りも凝っていて、デザインの可能性を広げてくれます。

カバーには四角い窓があいており、カバーをはずすと、リング綴じの背の部分にも赤いインクでタイトルが印刷してあります。

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青いプラスティックのページが挟んであります。

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表紙と同じデザインがシルバーで印刷されています。

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イントロダクションもすっきりしたデザイン。

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見出しのデザインも素敵です。

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『Catalog Design Progress
advancing standards in visual communication』

K. Lonberg-Holm
Ladislav Sutnar

HC 初版 表紙イタミ リング綴じ
Sweet’s Catalog Service 1950年
¥135,000

Uehara

2014 年 1 月 31 日 | comment
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「空飛ぶ同行二人・新生篇」 2014年のイベント第一弾!

2014年のイベント第一弾は、昨年もご好評いただいた、ポエトリー・リーディング・シリーズ「同行二人」です。
出演はFlying Booksの詩集出版レーベルSPLASH WORDSからも作品を出している詩人のカワグチタケシさんと、歯切れの良いリーディングと楽器とのセッションも定評のある村田活彦さん。
お二人ともFlying Books創業以前からの友人でもあり、自信を持っておすすめするポエトリー・イベントです!
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空飛ぶ同行二人・新生篇 A POETRY READING SHOWCASE V

日時:2014年3月23日(日) 18半時開場 19時開演
会場:渋谷・Flying Books
渋谷区道玄坂1-6-3 渋谷古書センター2F
03-3461-1254 http://www.flying-books.com/
料金:予約1,300円(当日精算)、 当日1,500円(どちらも1ドリンク付)

予約方法:ご予約の方には整理番号をご案内しますので、
氏名、人数、電話番号をメール(info[a]flying-books.com ※[a]を@に換えて送信)、電話(03-3461-1254)、facebookメッセージ(Flying Books宛)のいずれかでお知らせください
※「参加する」ボタンだけでは予約となりませんのでご注意下さい!

出演:
●村田活彦 http://blog.goo.ne.jp/inthenameofmyself/
●カワグチタケシ http://kawaguchitakeshi.blogspot.jp/

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2014 年 1 月 10 日 | comment
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早く、美しく、リズミカルであれ

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モヒカン刈りの姿で絵具を含ませたボクシング・グローブをはめ、屋外の壁に貼った紙をボカスカと叩く《ボクシング・ペインティング》で知られる篠原有司男は、1960年代、吉村益信、赤瀬川原平、荒川修作らとともに「ネオダダ」を結成し、反芸術のアクション・アートで注目を集め、1969年に渡米して以降、ニューヨークを拠点に、80歳を超える今も現役で活動しています。

激しく破天荒な作品からは、ニューヨークのソーホーに住み続けたからこそ体感できた街の熱気があふれてきます。 ウォーホルやフルクサスなどポップアートのムーヴメントが起こった1960年代に渡米した篠原有司男も、ポップ・アートの方向性を模索していたでしょう。アートとは何か、創るとは何かということを問い続けるひたむきな姿勢に打たれます。

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『ニューヨークは今日も大変だ!』
初版 署名入(1985.11.2) 帯少ヤケ
講談社 1985
35,000円

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『ニューヨークの次郎長』
初版 署名入(1985.11.2) 帯
講談社 1985
15,000円

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『篠原有司男ドローイング集 毒ガエルの復讐』
初版 署名入 帯
美術出版社 2006
8,000円

また、現在、篠原有司男・乃り子夫妻のドキュメンタリー映画が上映中です。
「キューティー&ボクサー」
シネマライズ
http://www.cinemarise.com/theater/

パルコで展覧会も開催中。
「篠原有司男・篠原乃り子二人展」
会期:12月13日(金)~2014年1月13日(月)
会場:パルコミュージアム (渋谷パルコパート1・3F)
http://www.parco-art.com/web/

こちらもぜひあわせてご覧ください!

 

Uehara

2013 年 12 月 28 日 | comment
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