ブログ - Words from Flying Books
美しく、儚く、そしてどこか妖しい花に魅せられて。
古今東西のさまざまな写真家が、花を被写体として選んでいます。
今回は、ファッションフォトやヌードフォトの分野で名を立てた4人の写真家が
その革新的なアプローチによって新たな息吹を吹き込み、
花の新しい魅力を引き出した作品に迫ります。
美と醜、生と死。ズームとワイド、モノクロとカラー…
花がもつ魅惑とあわせて、
写真家の徹底的な美意識や独自の視点など、
「花の世界」を多角的に味わえる5冊をご紹介します。



1967~73年にかけて米版『VOGUE』誌のクリスマス号に掲載された作品をまとめた写真集。多彩なアングルから写し出された花々は妖艶なまでの耽美さで語りかけてくる。
『Flowers』 Irving Penn
Harmony Books, 1980
初版、カバー
SOLD



『写真を撮ることは空間を彫刻すること』。メイプルソープの美意識によって命を吹き込まれた花々は、まるで意志をもった人間であるかのような表情を見せる。セピア、モノクロ、カラーで編まれた美の世界。
『Pistils』 Robert Mapplethorpe
Random House, 1996
HC 初版 函 未開封
¥12,600



完璧な美しさのなかに冷徹な悲しみさえ感じさせるセンシティブな写真集。メイプルソープの死後に出版された写真集であり、パティ・スミスが哀悼の序文をはらりと添える。
『Flowers』 Robert Mapplethorpe
JICC出版局, 1992
SC 初版
¥12,600



ロンドン自然史博物館に所蔵されている18~20世紀の押花46点を撮り下ろした写真集。透き通る美しさと宝石のような輝き…生命の鮮やかさに心を奪われる人気作。1997年オリジナル。
『Flora』 Nick Knight
SCHIRMER/MOSEL, 1997
HC 初版
SOLD


ギャラリー・イブで開催された同タイトルの展覧会の際して刊行された写真集。しおれた花や朽ちゆく花を題材に、深く強いモノクロ写真の陰影が、タナトスのニオイまでも感じさせる。
『花陰』 荒木経惟
ジャテック, 1996
初版 署名入り プラカバ欠
¥3,000
takayukiohno
Flying Booksの2015年のイベント第一弾は、毎年恒例、九州諏訪之瀬島の詩人・ナーガこと長沢哲夫さんと信州・大鹿村のシンガー内田ボブさんのツアーは、一年に一度、東京でナーガさんの生のリーディングが聴けるチャンス。
1960年代末、アメリカのビート詩人、ゲーリー・スナイダーやアレン・ギンズバーグらと深く交流し、新宿、信州、諏訪之瀬島を中心に既存の価値観とは別の価値観を持った生活を実践した集団「部族」。
その中心メンバーにして、半世紀以上に渡り、同じスタンスを貫いている詩人とシンガーの言葉に耳を傾けていただければと思います。
「在るものは無くなり、無かったものが現れてくる。
自然のままに、何もかも変わっていくし変わっていかざるを得ない、
ということを心にぶらぶら歩いていきましょう。
地球に生き、地球に生かされていることを愛しながら。」
(長沢哲夫詩集『地球によりかかり笑っています』あとがきより)

4月12日(日)
「Beat Goes On vol.16〜長沢哲夫&内田ボブ 春風めぐるツアー2015」
【ポエトリー・リーディング、ライブ】
出演:長沢哲夫、内田ボブ
ゲスト:新納新之助
open:19:00 start:19:30
会場:Flying Books (東京都渋谷区道玄坂1-6-3 2F)
料金:¥1,500(1ドリンク付)
予約はメール、電話(03-3461-1254)、及び店頭にて (営業時間12~20時 日曜~18時)
メール:info[a]flying-books.com ※[a]を@に換えて送信してください
先月、長い闘病生活の末に80歳でその生涯を閉じた
フランスの写真家ルシアン・クレルグ。
ピカソのポートレイトを撮影していたことでも有名ですが、
クレルグのもうひとつの代名詞ともいえる作風を
まとめた写真集をご紹介します。

19歳の時、パブロ・ピカソを撮って写真家とのキャリアをスタートさせたクレルグは、
1950年代後半よりジャン・コクトーなど知己を受け「波のヌード作品」で脚光を浴びた。
本書はクレルグ最初の写真集(初版は1957年)として位置づけられている。そのタイトル『Corps Memorable(記憶される肉体)』が語るように、女性ヌードが波打ち際で一層かがやきを増し、紙面から波の音が聞こえてくるように官能的に訴えかけてくる。

ダダイズム・シュールレアリスム期に活躍した詩人ポール・エリュアールが詩を、
ピカソが口絵のドローイングを寄せており、写真集としての魅力をさらに高めている。

『Corps Memorable』
写真:Lucien Clergue 詩:Paul Eluard
Seghers, 1969
HCカバー 口絵ピカソ
¥20,000

その後、1961年にMoMAでエドワード・スタイケンによって『石元泰博、ビル・ブラント、ルシアン・クレルグ』3人展が開催され、確固たる地位を築いた。また、クレルグは毎年夏に南仏で開催されるアルル写真フェスティバルの創立者の一人でもある。

女性の顔や全身ではなく、波にたゆたう身体を接写することによって読み手の想像力を掻き立てる。明暗のあるモノクロ写真で捉えられたその情景は、肉体の美しさをどこまでも深遠な海のように写し出している。

『Nee de la vague』
写真:Lucien Clergue
Pierre Belfond, 1968
HCカバー プラカバー
¥18,000
R.I.P.
takayukiohno
ときに優しく、ときに厳しい表情を見せる自然。
けれど日々の喧騒を離れて自然の中に身を置くと、
その大切をいつも肌身に感じます。
1892年にアメリカで設立された自然保護団体「シエラ・クラブ」発行の
ネイチャーフォトグラフの良書が入荷しました。
自然の美しさを通じて、その尊厳を訴える写真家たちの力強い作品です。

『THIS IS AMERICAN EARTH』
Ansel Adams
HC 2刷
Sierra Club, 1960
Sold
アンセル・アダムスやエリオット・ポーターなど
名高いネイチャフォトグラファーが写しだした44枚の風景。
環境保護の考え方にも大きな影響を与えた一冊。

アンセル・アダムスが生涯撮り続けたヨセミテ国立公園。
冬の嵐の風景を、厳しくも美しく切り取っている。


『THESE WE INHERIT the PARKLAND of AMERICA』
Ansel Adams
HC
Sierra Club, 1962
Sold
ネイチャーフォトグラファーを代表する
アンセル・アダムスが撮ったアメリカの大自然。
環境保護の重要性を濃密なモノクロ写真で語る。

グランドキャニオンやイエローストーンなど、
知名度のある国立公園の魅力が凝縮。


『Baja California and the geography of hope』
Eliot Porter
HC 初版
Sierra Club, 1967
Sold
アンセル・アダムスと共にネイチャーフォトを
牽引したエリオット・ポーター。
メキシコ西部の半島「Baja California」の豊かな自然を
鮮やかなカラー写真で綴っている。

珍しい植物や風景の写真が、
地球の多彩な表情を楽しませてくれる。

『Navajo Wildlands: “As Long As the Rivers Shall Run”』
Philip Hyde
HC
Sierra Club, 1967
Sold
アンセル・アダムスの元で学び、
ネイチャーフォトグラファーとして活躍したフィリップ・ハイド。
ネイディブアメリカンも崇める雄大な大地を写している。

荒涼とした大地の中で脈々と受け継がれてきた命。
自然の大きさと人間のたくましさを感じさせる。

ohno
10月19日(日) 「Raw(ろう)読会 ~ とれたてのストーリーを召し上がれ!」

【朗読、対談】
出演:岸本佐知子(翻訳家)、新元良一(作家、京都造形芸術大学教授)
OPEN:18:30 start:19:00
会場:Flying Books (東京都渋谷区道玄坂1-6-3 2F)
料金:¥1,500(1ドリンク付)
予約はメール、電話(03-3461-1254)、及び店頭にて (営業時間12~20時 日曜~18時)
メール:info[a]flying-books.com ※[a]を@に換えて送信してください
イベントタイトルの「raw」とは英語で「生」の意味で、書き下ろしや、訳し下ろしの作品を作家自らの朗読で発表するイベントです。
また、エッセイ、大学教授、ラジオ番組等、幅広いフィールドでご活躍されている二人の対談は、創作の裏話はもちろん、それにとどまらないものとなるでしょう。
読書の秋、まだどこでも発表されていない、新鮮でとれたての作品の朗読会、ここだけしか楽しめないイベントに是非ご参加ください!。
新元良一さんとは2003年のFlying Books開店当初から2006年まで全10回に渡って「立体文学セッション」というイベントをご一緒させていただきました。
翻訳文学、英米文学、リーディング、ライティングに興味のある方はもちろん、そうでない方もお楽しみいただけると思います!
岸本佐知子
翻訳家。1960年生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。ミランダ・ジュライ、リディア・デイヴィス、ニコルソン・ベイカー、ショーン・タンをはじめ翻訳多数。
編訳書に『変愛小説集』、『居心地の悪い部屋』ほか。エッセイ集『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞受賞。
新元良一
作家。1959年、神戸市生まれ。1984年から22年に及ぶニューヨーク生活を終え、2006年に京都へ移住。現在、京都造形芸術大学教授。2014年4月よりNHKラジオ『英語で読む村上春樹』に出演中。著書に『あの空を探して』、『One author, One book. 同時代文学の語り部たち』、『翻訳文学ブックカフェ』など
昨年春にFlying Booksで開催した久しぶりの展示会が大好評で作品の大半がSOLDとなったアーティスト、金座座団の新作展 「秘宝本館2 反省しません」を10月5日(日)~19日(日)の期間開催致します。

NYの人気現代アーティスト、リチャード・プリンスのアングラ・エロス作品をエスニックに仕上げたかのようなエロス、民俗、伝統、宗教等が絶妙にブレンドされた破天荒なコラージュと、精密な裁縫・パッチワーク技術によって制作された金座座団の「秘宝本」を集めた展示会第二弾。
ヌード、歴史、民俗あらゆるエッセンスの写真・イラストをプリミティブかつ大胆にマッシュアップし、全ページをオリジナルコラージュで構成・手縫い製本されたオリジナル作品に加え、同様に新たに限定製作されたZINE(各限定20部)を一挙に陳列します。
昨年、ほぼすべてのオリジナル作品がSOLDとなったため、今回はすべて新作となります!
金座座談 「秘宝本館2 反省しません」展 2014年10月5日(日)〜10月19日(日) Flying Books

※「秘宝館」(ひほうかん)
性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。熱海など温泉街やリゾート地に多く見られる。
8/24(日)は渋谷/明治通りで、アメリカ西海岸ポートランド発のサードウェーブを牽引するSTUMPTOWN COFFEE、日本唯一のライセンス店、PADDLERS COFFEEとのコラボのワークショップを開催。
ハンドドリップによるアイス・コーヒーワークショップ、産地別のコーヒー豆のテイスティング、Flying Books店主山路とPADDLERS COFFEE バリスタによる「西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」のトークセッションありと盛りだくさんの2時間を予定しております。是非皆様のお越しをお待ちしております!
PADDLERS COFFEE × Flying Books
家庭でできるアイスコーヒーの作り方と産地別のコーヒーテイスティング。
「アメリカ西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」をテーマにしたトークセッション。
PADDLERS COFFEE
これからの季節にぴったりのアイスコーヒーの作り方をPADDLERS COFFEEでもおなじみのケメックスとKONEフィルターを使いワークショップします。普段家庭ではホットコーヒーという方が多いかもしれませんが、手軽にそして美味しいアイスコーヒーの作り方を実践します。
またSTUMPTOWN COFFEEの豆を使い、コーヒー三大産地のコーヒーを実際に試飲しながら産地による味の特徴や違い、風味やバランスなどをテイスティングします。
Flying Books
十代でシアトルのブック&カフェ・カルチャーに触れたことがきっかけで店を開くことになり、今も毎年アメリカ西海岸へのブックスカウティングの旅をしているFlying Books店主、山路和広とPADDLERS COFFEEによる「アメリカ西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」をテーマにしたトークセッションも行います。

日程: 8/24(日)
時間: 18:30-20:30
場所: Flying Books
東京都渋谷区道玄坂1-6-3 渋谷古書センター 2F
03-3461-1254
http://www.flying-books.com
参加費用:3000円(当日現金にてお支払いをお願い致します)
※参加の申し込みは(contact@paddlerscoffee.com)までご連絡ください。Paddlers Coffee神宮前店舗、Flying Booksでも受け付けております。
PADDLERS COFFEE http://www.paddlerscoffee.com
住所:東京都渋谷区神宮前6-18-14 (2F)
時間: 11:00-19:00
Flying Booksの音楽レーベル、FLY N’ SPIN RECORDSから7月2日全国発売となる、
小林大吾4thアルバム「小数点花手鑑」の先行通販の受付をスタートします!
特典付通常版・予約受付中 (特装版は完売となりました!)

「小数点花手鑑」は前作に続き2種類での発売となります。
・【通常版】(初回限定パッケージ:スリーブケース+32Pブックレット、7/2発売、定価2160円)
・SOLD OUT 【特装版】限定500(通常版CD、特装版用取扱説明書、特製BOX、+シークレットアイテム数点、シリアルNo入、定価3780円。Flying Booksの通販及び店頭のみで取扱い)
【特装版】は前作「オーディオビジュアル」でも好評、即完売となりましたので、お求めの方はお早めのお申込みをお薦めしてます。
オフィシャルブログでの本人コメントはこちら
Flying Booksだけの特典として、【通常版】にも前作に続き、本人描き下ろしによる「『小数点花手鑑』取扱説明書」が付きます!
アルバムは7月2日全国発売ですが、Flying Booksの先行通販では6月中旬に先行発送させていただきます。
【ご注文の方法】
現在、特設サイトを作成中ですがもう少し時間かかるので、それまでメールにて予約をお受けいたします。
下記の情報をご記入の上、メール送信下さい。
・宛先:info[あっとまーく]flying-books.com
・お名前
・お送り先:郵便番号&住所
・お電話番号
・「通常版」(2160円)・「特装版」(3780円)の希望
・希望枚数(※「特装版」は一人一点とさせていただきます。)
・希望の受け取り方法:「郵便の代金引換発送」もしくは「Flying Books(渋谷)店頭でのお渡し」
※1-2日内に受注確認のメールが届きます。携帯メール、フリーメールの方は迷惑メールフォルダ等の設定をご確認下さい。
ご予約のお客さまには6月中旬以降、先行発送(もしくはFlying Books店頭お渡し)させていただきます。
「代金引換発送」をご希望の方は、商品がお手元に届いた際に「商品代金× 注文枚数」+500円(代引手数料+送料:何枚でも一律)をお支払い下さい。
発送は郵便局のゆうメールとなりますので、日にち、時間の指定はできませんので、あらかじめご了承下さい。
【これまでの作品のご注文】
※1stアルバム「1/8,000,000」(1620円)、2ndアルバム「詩人の刻印」(1944円)、3rdアルバム「オーディオビジュアル」(2052円、取扱説明書付)をご希望の方はその旨ご記入いただければ併せて発送させていただきます。



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小林大吾4thアルバム
「小数点花手鑑」(しょうすうてんはなのてかがみ)
「小数点——それは割りきれないときにだけ現れるポイント。」
“ヒップホップ以降の吟遊詩人”小林大吾。大ヒットした前作「オーディオ・ビジュアル」から4年ぶり、4枚目のアルバムは、無限に続く小数点のように割り切れない場面をそっと彩る言葉の見本帳。詩はユーモアとペーソス(哀愁)の狭間をリズミカルに行き交い、それを詠む声はいよいよ端正でまろやかに。バックトラックはますますソウルフルに輝き、その結果、唯一無二のスタイルを持つ芸術娯楽作品がついに完成。
<スポークンワーズ/ヒップホップ/ソウル>
FNSR-015 定価2000円+税
*初回限定パッケージ(スリーブケース+32Pブックレット)
2014年7月2日発売予定
1 七つ下がり拾遺/synaptic ah-choo
2 忘れられた処刑人/back to the future
3 ダイヤモンド鉱/hot water pressure washer
4 鍛冶屋の出来心/ms. Blacksmith sighs
5 バニーズへようこそ!/storm in a coffee cup
6 注射器とカセットテープと公魚釣り/portrait of the Bumout family
7 リップマン大災害/RIPman disaster
8 なれそめ/thanks to partial destruction
9 水蜜桃/shui-mi-tao
10 より良い転落のためのロール・モデル/let`s roll, folks!
11 デッドワックス兄弟の反省会/it’s all their fault
12 聖母はトンプソンがお好き/fuwa-fuwa damn
13 100匹数えろ/Jonah the insomnia
14 安田タイル工業のかなり重要な会議(抜粋)/tile different (radio edit)
15 石蕗/how to clip your own nails
16 言葉よりも重いメッセージについて少し/there’s a riot goin’ home
17 あとがきにかえて/rewrite my quire
All Songs Tracks & Lyrics By 小林大吾
All Songs Mixed & Mastered By タカツキ
Directed by 古川 耕
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