ブログ - Words from Flying Books
ときに優しく、ときに厳しい表情を見せる自然。
けれど日々の喧騒を離れて自然の中に身を置くと、
その大切をいつも肌身に感じます。
1892年にアメリカで設立された自然保護団体「シエラ・クラブ」発行の
ネイチャーフォトグラフの良書が入荷しました。
自然の美しさを通じて、その尊厳を訴える写真家たちの力強い作品です。
『THIS IS AMERICAN EARTH』
Ansel Adams
HC 2刷
Sierra Club, 1960
Sold
アンセル・アダムスやエリオット・ポーターなど
名高いネイチャフォトグラファーが写しだした44枚の風景。
環境保護の考え方にも大きな影響を与えた一冊。
アンセル・アダムスが生涯撮り続けたヨセミテ国立公園。
冬の嵐の風景を、厳しくも美しく切り取っている。
『THESE WE INHERIT the PARKLAND of AMERICA』
Ansel Adams
HC
Sierra Club, 1962
Sold
ネイチャーフォトグラファーを代表する
アンセル・アダムスが撮ったアメリカの大自然。
環境保護の重要性を濃密なモノクロ写真で語る。
グランドキャニオンやイエローストーンなど、
知名度のある国立公園の魅力が凝縮。
『Baja California and the geography of hope』
Eliot Porter
HC 初版
Sierra Club, 1967
Sold
アンセル・アダムスと共にネイチャーフォトを
牽引したエリオット・ポーター。
メキシコ西部の半島「Baja California」の豊かな自然を
鮮やかなカラー写真で綴っている。
珍しい植物や風景の写真が、
地球の多彩な表情を楽しませてくれる。
『Navajo Wildlands: “As Long As the Rivers Shall Run”』
Philip Hyde
HC
Sierra Club, 1967
Sold
アンセル・アダムスの元で学び、
ネイチャーフォトグラファーとして活躍したフィリップ・ハイド。
ネイディブアメリカンも崇める雄大な大地を写している。
荒涼とした大地の中で脈々と受け継がれてきた命。
自然の大きさと人間のたくましさを感じさせる。
ohno
10月19日(日) 「Raw(ろう)読会 ~ とれたてのストーリーを召し上がれ!」
【朗読、対談】
出演:岸本佐知子(翻訳家)、新元良一(作家、京都造形芸術大学教授)
OPEN:18:30 start:19:00
会場:Flying Books (東京都渋谷区道玄坂1-6-3 2F)
料金:¥1,500(1ドリンク付)
予約はメール、電話(03-3461-1254)、及び店頭にて (営業時間12~20時 日曜~18時)
メール:info[a]flying-books.com ※[a]を@に換えて送信してください
イベントタイトルの「raw」とは英語で「生」の意味で、書き下ろしや、訳し下ろしの作品を作家自らの朗読で発表するイベントです。
また、エッセイ、大学教授、ラジオ番組等、幅広いフィールドでご活躍されている二人の対談は、創作の裏話はもちろん、それにとどまらないものとなるでしょう。
読書の秋、まだどこでも発表されていない、新鮮でとれたての作品の朗読会、ここだけしか楽しめないイベントに是非ご参加ください!。
新元良一さんとは2003年のFlying Books開店当初から2006年まで全10回に渡って「立体文学セッション」というイベントをご一緒させていただきました。
翻訳文学、英米文学、リーディング、ライティングに興味のある方はもちろん、そうでない方もお楽しみいただけると思います!
岸本佐知子
翻訳家。1960年生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。ミランダ・ジュライ、リディア・デイヴィス、ニコルソン・ベイカー、ショーン・タンをはじめ翻訳多数。
編訳書に『変愛小説集』、『居心地の悪い部屋』ほか。エッセイ集『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞受賞。
新元良一
作家。1959年、神戸市生まれ。1984年から22年に及ぶニューヨーク生活を終え、2006年に京都へ移住。現在、京都造形芸術大学教授。2014年4月よりNHKラジオ『英語で読む村上春樹』に出演中。著書に『あの空を探して』、『One author, One book. 同時代文学の語り部たち』、『翻訳文学ブックカフェ』など
昨年春にFlying Booksで開催した久しぶりの展示会が大好評で作品の大半がSOLDとなったアーティスト、金座座団の新作展 「秘宝本館2 反省しません」を10月5日(日)~19日(日)の期間開催致します。
NYの人気現代アーティスト、リチャード・プリンスのアングラ・エロス作品をエスニックに仕上げたかのようなエロス、民俗、伝統、宗教等が絶妙にブレンドされた破天荒なコラージュと、精密な裁縫・パッチワーク技術によって制作された金座座団の「秘宝本」を集めた展示会第二弾。
ヌード、歴史、民俗あらゆるエッセンスの写真・イラストをプリミティブかつ大胆にマッシュアップし、全ページをオリジナルコラージュで構成・手縫い製本されたオリジナル作品に加え、同様に新たに限定製作されたZINE(各限定20部)を一挙に陳列します。
昨年、ほぼすべてのオリジナル作品がSOLDとなったため、今回はすべて新作となります!
金座座談 「秘宝本館2 反省しません」展 2014年10月5日(日)〜10月19日(日) Flying Books
※「秘宝館」(ひほうかん)
性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。熱海など温泉街やリゾート地に多く見られる。
8/24(日)は渋谷/明治通りで、アメリカ西海岸ポートランド発のサードウェーブを牽引するSTUMPTOWN COFFEE、日本唯一のライセンス店、PADDLERS COFFEEとのコラボのワークショップを開催。
ハンドドリップによるアイス・コーヒーワークショップ、産地別のコーヒー豆のテイスティング、Flying Books店主山路とPADDLERS COFFEE バリスタによる「西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」のトークセッションありと盛りだくさんの2時間を予定しております。是非皆様のお越しをお待ちしております!
PADDLERS COFFEE × Flying Books
家庭でできるアイスコーヒーの作り方と産地別のコーヒーテイスティング。
「アメリカ西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」をテーマにしたトークセッション。
PADDLERS COFFEE
これからの季節にぴったりのアイスコーヒーの作り方をPADDLERS COFFEEでもおなじみのケメックスとKONEフィルターを使いワークショップします。普段家庭ではホットコーヒーという方が多いかもしれませんが、手軽にそして美味しいアイスコーヒーの作り方を実践します。
またSTUMPTOWN COFFEEの豆を使い、コーヒー三大産地のコーヒーを実際に試飲しながら産地による味の特徴や違い、風味やバランスなどをテイスティングします。
Flying Books
十代でシアトルのブック&カフェ・カルチャーに触れたことがきっかけで店を開くことになり、今も毎年アメリカ西海岸へのブックスカウティングの旅をしているFlying Books店主、山路和広とPADDLERS COFFEEによる「アメリカ西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」をテーマにしたトークセッションも行います。
日程: 8/24(日)
時間: 18:30-20:30
場所: Flying Books
東京都渋谷区道玄坂1-6-3 渋谷古書センター 2F
03-3461-1254
http://www.flying-books.com
参加費用:3000円(当日現金にてお支払いをお願い致します)
※参加の申し込みは(contact@paddlerscoffee.com)までご連絡ください。Paddlers Coffee神宮前店舗、Flying Booksでも受け付けております。
PADDLERS COFFEE http://www.paddlerscoffee.com
住所:東京都渋谷区神宮前6-18-14 (2F)
時間: 11:00-19:00
Flying Booksの音楽レーベル、FLY N’ SPIN RECORDSから7月2日全国発売となる、
小林大吾4thアルバム「小数点花手鑑」の先行通販の受付をスタートします!
特典付通常版・予約受付中 (特装版は完売となりました!)
「小数点花手鑑」は前作に続き2種類での発売となります。
・【通常版】(初回限定パッケージ:スリーブケース+32Pブックレット、7/2発売、定価2160円)
・SOLD OUT 【特装版】限定500(通常版CD、特装版用取扱説明書、特製BOX、+シークレットアイテム数点、シリアルNo入、定価3780円。Flying Booksの通販及び店頭のみで取扱い)
【特装版】は前作「オーディオビジュアル」でも好評、即完売となりましたので、お求めの方はお早めのお申込みをお薦めしてます。
オフィシャルブログでの本人コメントはこちら
Flying Booksだけの特典として、【通常版】にも前作に続き、本人描き下ろしによる「『小数点花手鑑』取扱説明書」が付きます!
アルバムは7月2日全国発売ですが、Flying Booksの先行通販では6月中旬に先行発送させていただきます。
【ご注文の方法】
現在、特設サイトを作成中ですがもう少し時間かかるので、それまでメールにて予約をお受けいたします。
下記の情報をご記入の上、メール送信下さい。
・宛先:info[あっとまーく]flying-books.com
・お名前
・お送り先:郵便番号&住所
・お電話番号
・「通常版」(2160円)・「特装版」(3780円)の希望
・希望枚数(※「特装版」は一人一点とさせていただきます。)
・希望の受け取り方法:「郵便の代金引換発送」もしくは「Flying Books(渋谷)店頭でのお渡し」
※1-2日内に受注確認のメールが届きます。携帯メール、フリーメールの方は迷惑メールフォルダ等の設定をご確認下さい。
ご予約のお客さまには6月中旬以降、先行発送(もしくはFlying Books店頭お渡し)させていただきます。
「代金引換発送」をご希望の方は、商品がお手元に届いた際に「商品代金× 注文枚数」+500円(代引手数料+送料:何枚でも一律)をお支払い下さい。
発送は郵便局のゆうメールとなりますので、日にち、時間の指定はできませんので、あらかじめご了承下さい。
【これまでの作品のご注文】
※1stアルバム「1/8,000,000」(1620円)、2ndアルバム「詩人の刻印」(1944円)、3rdアルバム「オーディオビジュアル」(2052円、取扱説明書付)をご希望の方はその旨ご記入いただければ併せて発送させていただきます。
オフィシャルブログ「ムール貝博士言行録」http://diagostini.blogspot.jp/
随時、情報をUPDATEしていきますので、よかったら下記Facebookページの「いいね」でフォローをお願いします!
FLY N’ SPIN RECORDS→ https://www.facebook.com/flynspinrecords
Flying Books→ https://www.facebook.com/flyingbookstokyo
小林大吾4thアルバム
「小数点花手鑑」(しょうすうてんはなのてかがみ)
「小数点——それは割りきれないときにだけ現れるポイント。」
“ヒップホップ以降の吟遊詩人”小林大吾。大ヒットした前作「オーディオ・ビジュアル」から4年ぶり、4枚目のアルバムは、無限に続く小数点のように割り切れない場面をそっと彩る言葉の見本帳。詩はユーモアとペーソス(哀愁)の狭間をリズミカルに行き交い、それを詠む声はいよいよ端正でまろやかに。バックトラックはますますソウルフルに輝き、その結果、唯一無二のスタイルを持つ芸術娯楽作品がついに完成。
<スポークンワーズ/ヒップホップ/ソウル>
FNSR-015 定価2000円+税
*初回限定パッケージ(スリーブケース+32Pブックレット)
2014年7月2日発売予定
1 七つ下がり拾遺/synaptic ah-choo
2 忘れられた処刑人/back to the future
3 ダイヤモンド鉱/hot water pressure washer
4 鍛冶屋の出来心/ms. Blacksmith sighs
5 バニーズへようこそ!/storm in a coffee cup
6 注射器とカセットテープと公魚釣り/portrait of the Bumout family
7 リップマン大災害/RIPman disaster
8 なれそめ/thanks to partial destruction
9 水蜜桃/shui-mi-tao
10 より良い転落のためのロール・モデル/let`s roll, folks!
11 デッドワックス兄弟の反省会/it’s all their fault
12 聖母はトンプソンがお好き/fuwa-fuwa damn
13 100匹数えろ/Jonah the insomnia
14 安田タイル工業のかなり重要な会議(抜粋)/tile different (radio edit)
15 石蕗/how to clip your own nails
16 言葉よりも重いメッセージについて少し/there’s a riot goin’ home
17 あとがきにかえて/rewrite my quire
All Songs Tracks & Lyrics By 小林大吾
All Songs Mixed & Mastered By タカツキ
Directed by 古川 耕
オフィシャルブログ「ムール貝博士言行録」http://diagostini.blogspot.jp/
お待たせしました!
Flying Booksの音楽レーベル、FLY N’ SPIN RECORDSの看板詩人、小林大吾4年ぶりの4thアルバム「小数点花手鑑」(しょうすうてんはなのてかがみ)先行リリースライブのお知らせです。
今回は6月8日、15日の2回開催となります。
(6月8、15日両日とも完売となりました。御礼申し上げます)
都内でのインストアライブを7月に予定している以外はライブの予定はございません。是非お見逃しなく!
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FLY N’SPIN RECORDS presents
小林大吾4thアルバム 「小数点花手鑑」先行リリース・ライブ
第一弾 6月8日(日) SOLDOUT
第二弾 6月15日(日) SOLDOUT
以下、両日とも同じ
OPEN:19:00 start:19:30
料金:4500円(特装版CD付) 予約前売制 限定40名様
出演:小林大吾
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【予約受付】
6月8、15日両日とも完売となりました。御礼申し上げます
<予約済の方のチケット販売方法(限定予約40名) >
前売券は6月1日までにFlying Books店頭もしくは郵便振替でのご精算となります。
(お振込みの場合の振込先:郵便振替 00130-1-400025 (株)古書サンエー
イベントの日付を(6/8もしくは6/15)明記して下さい。)
ご予約の際に予約番号を発行させていただきます。
ご入金確認後、チケットを店頭もしくは郵送にてお渡しさせていただきます。
(限定受付のため、原則的にキャンセルはお受けしておりません。万が一、当日何らかの事情でご来場できなかった際には後日CDをお渡しさせていただきます。)
ご予約の方は当日18:55頃にお並び下さい。予約番号の順にご入場いただきます。
19:00以降にお越しの方は、予約番号順の方のご入場が済み次第、先着順での入場となります。なお、会場の都合上、お席を約30名様とさせて頂き、それ以降の方はお立ち見となります。ご了承下さい。
*「小数点花手鑑」は通常版(7/2発売、定価2160円)とFlying Books店頭・通販のみで先行発売の特装版(通常版CD、取扱説明書、特製BOX、+シークレットアイテム、限定500シリアルNo入、定価3780円)があります。
特装版・通常版ともに通常の先行予約受付(6月中旬出荷予定)も予定しております。詳細は近日発表予定。
小林大吾4thアルバム
「小数点花手鑑」(しょうすうてんはなのてかがみ)
「小数点——それは割りきれないときにだけ現れるポイント。」
“ヒップホップ以降の吟遊詩人”小林大吾。大ヒットした前作「オーディオ・ビジュアル」から4年ぶり、4枚目のアルバムは、無限に続く小数点のように割り切れない場面をそっと彩る言葉の見本帳。詩はユーモアとペーソス(哀愁)の狭間をリズミカルに行き交い、それを詠む声はいよいよ端正でまろやかに。バックトラックはますますソウルフルに輝き、その結果、唯一無二のスタイルを持つ芸術娯楽作品がついに完成。
<スポークンワーズ/ヒップホップ/ソウル>
FNSR-015 定価2000円+税
*初回限定パッケージ(スリーブケース+32Pブックレット)
2014年7月2日発売予定
1 七つ下がり拾遺/synaptic ah-choo
2 忘れられた処刑人/back to the future
3 ダイヤモンド鉱/hot water pressure washer
4 鍛冶屋の出来心/ms. Blacksmith sighs
5 バニーズへようこそ!/storm in a coffee cup
6 注射器とカセットテープと公魚釣り/portrait of the Bumout family
7 リップマン大災害/RIPman disaster
8 なれそめ/thanks to partial destruction
9 水蜜桃/shui-mi-tao
10 より良い転落のためのロール・モデル/let`s roll, folks!
11 デッドワックス兄弟の反省会/it’s all their fault
12 聖母はトンプソンがお好き/fuwa-fuwa damn
13 100匹数えろ/Jonah the insomnia
14 安田タイル工業のかなり重要な会議(抜粋)/tile different (radio edit)
15 石蕗/how to clip your own nails
16 言葉よりも重いメッセージについて少し/there’s a riot goin’ home
17 あとがきにかえて/rewrite my quire
All Songs Tracks & Lyrics By 小林大吾
All Songs Mixed & Mastered By タカツキ
Directed by 古川 耕
オフィシャルブログ「ムール貝博士言行録」http://diagostini.blogspot.jp/
ニューヨークのスケーター・シーンを10年以上に渡って撮り続けてきた渋谷ゆりは、『WARP』マガジンの連載や、『翼の王国』『Paper Sky』などで活躍し、現在の流行以前から地に足の着いたZINEを発表し続けてきたフォトグラファーとして知られている。
数年前、古書の買い付けで訪れたマンハッタンで再会した時、自転車に乗り軽やかにブルックリン橋を越え現れた渋谷ゆりはあまりにも街にしっくり溶け込んでいて、「近々NYからカリフォルニアに引っ越すかも」と聞いた時は正直驚いた。
初めての本格的な写真集となる『CAMP4』を見て、その理由が理解できた。
今度の舞台はクライミングの聖地、ヨセミテ国立公園。自然の中で思い思いの方法で楽しむクライマーたちの表情は、これまで渋谷ゆりが撮ってきた、NYの大都会でスケートボードという共通言語の下に集う多人種の若者や、それぞれのスタイルで音楽を楽しむ老若男女の屈託のない表情に優るとも劣らない、人間味に溢れたものだった。
ニューヨークはもちろん、ジャマイカやアフリカ、バリなど、旅慣れたバックパッカーですら躊躇してしまうような場所でさえ、どんなところでもするりと入り込んでしまう不思議な魅力を持ったフォトグラファーならではだ。
世界中から集うクライマーたちと馴れ合い過ぎず、また第三者としてでもない、絶妙な距離感を保った視点がよりリアルにコミュニティを映し出している。
雄大な大自然を撮ったアンセル・アダムスでもなく、アスリートや挑戦者たちを撮ったグレン・デニーでもない、渋谷ゆりにしか写せない人間愛に満ちたヨセミテがそこに収められている。
「Camp4で時を過ごした人達との出会いは、本当の意味での豊かさや美しさについて気づかせてくれ、新しいものの見方を教えてくれた。そしてさまざまな状況や環境でも、そこに自分を合わせていくことで、どんな変化も楽しむことができるということを体験させてくれた
世代も変わり物質的に豊かな時代になったこととの引き換えに失われてしまったことも多いけれど、その昔ここで過ごした人たちが持っていたような精神をいつまでも忘れずに受け継いでいきたいと思う。」
こう語る渋谷ゆりの世界観に触れることで、目まぐるしい情報に振り回されがちな私たちの日々の生活にもオーガニックなパラダイムシフトを与えてもらえるような気がする。
是非、多くの人に手に取ってもらいたい。
『CAMP 4』渋谷ゆり
限定750部 ハードカバー 2014年 定価4800円+税(税込5,184円) (4月18日入荷)
発行は自身が立ち上げたSAWYER PRESSから
リバーシブルの帯の裏側は、渋谷ゆり自身が描いたヨセミテのマップとなっている。
店頭・メールにてご注文受付中。代引き発送可(送料・代引手数料+500円)
【先着でご希望の方にはサイン本をお求めいただけます。】
<関連イベント>
渋谷ゆり写真集「CAMP 4 YOSEMITE」 フォトエキシビジョン
場所:THE NORTH FACE STANDARD (http://www.goldwin.co.jp/tnf/standard/)
期間:2014 年4 月18 日(金)~2014 年5 月18 日(日)
渋谷ゆり×平山ユージ(フリークライマー) トークショウ
2014年5月13日 19:30-21:00 代官山蔦屋書店
https://tsite.jp/daikanyama/
渋谷ゆり
大学在学中から世界各地を旅しながら独学で写真を撮り始める。
1996年に初めて訪れたニューヨークでスケートボードに出会い、その後ニューヨークと東京を
往復しながら制作活動を続ける。作品の発表手段として 1998年よりZINE の制作を続け、
2003年~2009年まで “ART BY XEROX” よりサポートを受ける。
2011年にフォト・エッセイ集『UNDER EXPOSURE JOURNAL』( TWJ ) を発表する。
ここ数年は都市から自然の中での文化に被写体を変え、ヨセミテ国立公園に通っている。
現在はカルフォルニアを拠点に活動する。
すっかり春です。先週までつぼみだった桜がポンポン咲いています。
ぬるいような少し肌寒いような春の空気につつまれ、いつまでもお布団のなかで過ごしていたい、しかしそんな春の日はいつ来るかと思うとあっという間に過ぎ去って行くので、年々、春という幻想が深まっていくばかりです。
そんなフワフワした頭をパキッとさせてくれる花模様、マリメッコのカタログを紹介いたします。
マリメッコと言えば思い浮かぶこのパターン「Unikko」(マイヤ・イソラによって1964年にデザインされた。上写真左側の花柄)が今年で50周年を迎えました。
マリメッコは、1951年にフィンランドでアルミ・ラティアとその夫ヴィリオによって設立され、鮮やかで大胆なテキスタイルデザインで人気のブランドです。
いまやマリメッコの顔とも言える「Unikko」ですが、このパターンが生まれた50年前、創業者のアルミ・ラティアが“マリメッコでは花柄のパターンは作らない”と方針を打ち出した直後、マイヤ・イソラはその方針に従わずに花柄のパターンのコレクションを作ったのでした。
1960年代、イギリスではビートルズの台頭とともに、ユース・カルチャーが花開き、マリー・クヮントやクレージュのミニスカートが流行し、洋服のパターンに花柄があふれるようになります。
アルミ・ラティアが花柄のパターンを作らないと言ったのは、フィンランドでもすでに花柄が凡庸なものになっていたからだったのでしょうか?
しかし、「Unikko」は時代の流れに乗って、50年経った今も明るく華やかで楽しい雰囲気を与えてくれます。方針に反したものであっても、マイヤのデザインを受け入れたアルミも寛大だったと思います。そして、いまやマリメッコのアイコンとして認められているこのパターンのもつ普遍性と力強さが、マリメッコ社にとって、その後世界的に拡大する大きな生命力となったと言えるでしょう。
1972年にマリメッコと西川産業とが提携して、日本にもマリメッコのデザインが入ってきました。
今となってはどんなデザインも生活に取り入れられるようになりましたが、1970年代の日本の家にマリメッコのファブリックはとても斬新なものだったでしょう。
ファブリックの見本が7点入った商品カタログには、アンニッカ・リマラが1960年代初期にデザインした「ヘデルマコリ」というパターンも含まれています。
色違いで、デザインのサイズが違うものがそれぞれ貼り込まれています。
当時のマリメッコのテキスタイルデザインの実物に触れられるカタログはとても貴重です!
ファブリックのパターンがプリントされたカタログには、見本付のカタログには含まれていないパターンが17種(内1パターンは色違い)あり、計24種のパターンが掲載されています。
「Unikko」の他にも「Ananas」、「NASIA」などマイヤ・イソラのデザインしたパターンが入っています。
また、会社案内のカタログには、マリメッコ社の紹介に加え、ファブリックの写真が2枚(Domestic, Import)、マリメッコのドレスを着たモデルの写真が1枚、マリメッコの店舗の写真が1枚、紙フォルダーに入っています。
marimekko カタログ
生地の見本付商品カタログ、商品カタログ(印刷)、会社案内の3点セット
西川産業
Sold
Uehara
2011年の『足がある』以来、3年ぶりの新作詩集『地球によりかかり笑っています』完成しました!!(Flying Booksと作詞家さいとういんこによる詩集出版レーベルSplash Wordsからの刊行です)
毎年恒例、九州諏訪之瀬島の詩人・ナーガこと長沢哲夫さんと、信州・大鹿村のシンガー内田ボブさんのツアーは、一年に一度、東京でナーガさんの生のリーディングが聴けるチャンス。今回は新作詩集『地球によりかかり笑っています』出版記念として開催致します。
ゲストに鹿児島出身で諏訪之瀬島にも滞在した若手詩人の新納新之介(にいろしんのすけ)さん、同じく諏訪之瀬島を旅したウッドベース弾き語りでラップをするタカツキさんの2名を迎えます。
「在るものは無くなり、無かったものが現れてくる。
自然のままに、何もかも変わっていくし変わっていかざるを得ない、
ということを心にぶらぶら歩いていきましょう。
地球に生き、地球に生かされていることを愛しながら。」
とあとがきで述べられているように、人口50人程の島に居を構えながら、惑星規模の視点で描かれた詩を中心に、長編詩「東京には5000万本のかしの木の梢とそれにとまる小鳥たちがいる」やジャン、ポン、ジュゴンら旧友たちに捧げた詩、数十年前に自ら英詩から訳したインド中世の詩人カビールの訳詩など全51篇を収録。
4月13日のイベントが初公開となる予定です。ぜひ、遊びにいらして下さい!
4月13日(日)
「Beat Goes On vol.15〜春風めぐるツアー2014
長沢哲夫新作詩集『地球によりかかり笑っています』出版記念」
【ポエトリー・リーディング、ライブ】
出演:長沢哲夫、内田ボブ
ゲスト:タカツキ、新納新之介
OPEN:18:30 start:19:00
会場:Flying Books (東京都渋谷区道玄坂1-6-3 2F)
料金:¥1,500(詩集付)
予約はメール、電話(03-3461-1254)、及び店頭にて (営業時間12~20時 日曜~18時)
メール:info[a]flying-books.com ※[a]を@に換えて送信してください
長沢哲夫『地球によりかかり笑っています』(定価500円 Splash Words刊)
「いのちの海に」
いのちの海に
時の貝殻をひろう
目は歌い
耳は語る
まとわりつく死の手にぬれ
私は笑う
打ちよせる波に洗われながら
いのちの海に
時の貝殻をひろう
「踊りましょう」
ぼくは踊らない ぼくは踊れない
と つもりつもった雪のように
話し続けていたのだが
きっと ぼくは踊るぼくは踊ると話し続けていくのだろう
それが行くこともない帰ることもない旅なのだから
さあ 踊りましょう 踊りましょう
山が荒れるように 海が荒れるように
魚たちが泳ぐように 鳥たちが飛ぶように
闇を抱いて 光りを抱いて
過ぎ去らない今を抱いて
つぶやくように 歌うように
光り輝く大地を踏んで
宵待草のささやく中を
さあ 踊りましょう 踊りましょう
行くことも帰ることもない旅なのだから
写真を見てとても満足する瞬間がある。ブルース・ウェーバーの写真がそれだ。美しい俳優や女優、人々に見られるためだけに生まれてきたようなセクシーなモデルたち。ブルース・ウェーバーの顔を初めて見た時は、「パパ、ヘミングウェイじゃね?」と思ったぐらい、男性的な印象だった。まさかこんな山男がこんな美しい写真を撮るとは。コクトーから継承される美しい男達の裸の肖像は、永遠の少年らしさを含んでいなくてはならない。そこには少年の持っている行動の大胆さや、それゆえの危機などが必ず存在する。この危険を恐れずに行動し、くだらない事に夢中になり、時には自身の生命を掛けても無茶をやるイメージは遠くギリシアの伝説から永遠に人々の心を揺さぶり続ける。
彼等から反射する美しい光は、ドイツ製の極上のレンズを通してフィルムの乳剤面に届く。それだけで官能的で満足だ。彼の写真集の多くはマットな紙で印刷されていて、凄くモノクロームの写真と相性が良い。被写体の官能性が高すぎるせいか、抑えの利いたマットな紙がその官能性をまろやかにし、調度良い頃合いにしてくれている。本の装丁は隅々まで目が行き届いてとても気持ちが良い。
彼の写真を見るといろいろなアーティストに直接的にしろ間接的にしろ影響を与えていると知ることができる。ティルマンスの写真に出てくる自然に溶け込んだ裸のイメージも写真集から伺えるし、裸体の男同士の戯れあいは、ライアン・マッギンレイの写真とそっくりだ。彼の写真の方が彼等の写真より少しエレガントなのは、この本を手に取ってもらえば一瞬で理解できる。
ブルース・ウェーバーの写真集に貫かれた美意識は、時にはその本自体を扱いにくくする。「let’s get Lost」は、このデザインでソフトカバー、しかもザラツイタ質感の本しかもう想像出来ない。特にこの本は高額でありながらこの扱いにくさだが、ジャンキーのチェット・ベイカーの脆さと対応していて非常に微妙な感じで良い。取り扱いずらさも、これでしかこの本の味が出ないならやむ得ない。ブルース・ウェーバーの写真の魅力は言うまでも無いが、ぜひ本を手に取ってもらいたい。手で持ち、触れるというのも、本ならではの体験である。質感を感じる行為も作家の美意識に触れる一つの大事な要素である。
Yuji Hayashi
『Let’s Get Lost: A Film Journal Starring Chet Baker』
Bruce Weber
SC 美品
Little Bear Films 1988
¥189,000
『Let’s Get Lost: A Film Journal Starring Chet Baker』
Bruce Weber
SC 初版 背・裏表紙少イタミ
Little Bear Films 1988
¥95,000
『Bruce Weber』
Bruce Weber
HC 初版
Twelvetrees Press 1983
¥45,000
『BEAR POND』
Bruce Weber
初版 HC
Bulfinch Press
¥30,000
『Portikus Frankfurt』
Wolfgang Tillmans
HC 1995
Portikus Frankfurt
¥35,000
『Life Adjustment Center』
Ryan McGinley
HC 初版 2010
¥28,000