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ブログ - Words from Flying Books

ミニマル・サイケデリック・バイブル

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その本があるだけで、うれしくなるのはなんでだろう?
Peter Maxのイラストがハッピーなオーラを出しているのは確かに大きい。
でも、それだけじゃない。
モノとしての、このサイズ。存在感。
4冊セットっていう、特別感。
並べたときの高揚感。

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ヒッピーカルチャーの神様・Peter Maxのイラストと、ヒマラヤの聖人・Swami Sivanandaの言葉が、1冊1テーマで、1ページごとに対応しています。
まさに、神と神のコラボレーション!!

料理本から思想まで、幅広く活動していたPeter Maxですが、彼の本はめったに再版されません。
「その時、その場所」にしか存在しなかったもの。それが時空を超えて「いま・ここ」にあるということが古書の味わい深いところだと思います。

こんな手の平サイズの本から、1970年のヒッピーカルチャーへ通じる扉が開かれる不思議な感覚を楽しんでみてはいかがでしょうか?

表紙を並べて飾るのはもちろん、毎日違うページを開いて、瞑想してみたり……。
ほら、なんだか良いイメージが湧いてくるでしょ?

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「LOVE, PEACE, GOD, THOUGHT」4冊セット
PETER MAX / SIVANANDA
Morrow 1970
¥33,600

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Beginner’s guide to French cooking
HC Parents’ magazine press 1969
¥14,700

Uehara

2009 年 12 月 26 日 | comment
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「BOOK246」での展開がスタート!

東京・青山の「旅」をテーマにした本とトラベルグッズの専門店「BOOK246」で、Flying Booksのセレクトした本の展開が今月からスタートしました!
今回は「Flying」と「旅」を感じる本を中心に、飛行機のビジュアルブックをはじめ、写真集・絵本・海外小説・エッセイなどをセレクトしました。
時空を超えて広がる世界を、旅の気分たっぷりの店内でお楽しみください。

書籍のレビューもご参考に!
http://www.book246.com/item_special_f.html

【BOOK246】
東京都港区南青山1-2-6 Lattice aoyama 1F
Tel/Fax 03-5771-6899
http://www.book246.com/

Uehara

2009 年 12 月 19 日 | comment
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「Beauty is but skin- deep」―美しいも皮一重

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スタンリー・キューブリック監督の映画「シャイニング」を、観た事がある人なら二人の双子の少女の幽霊が出てくるをシーンを覚えている人は多いだろう。この場面の原型になったのが、世界で一番有名な双子の写真を撮ったアメリカが生んだ怪物写真家、ダイアン・アーバスである。怪物とは言っても容姿端麗で裕福なユダヤ系の家庭に生まれたお嬢様だ。アメリカが、最も異常で魅力的だった60年代。カウンター・カルチャー全盛の時代、ティモシー・リアリーがドラッグ・ピープルの神として君臨し、ヒッピー達のメッカ、ヘイト・アシュベリーが無法地帯のサイケデリック都市国家として幅を利かせ、ドラック体験を見事に小説にした神秘主義SF作家フィリップ・K・ディックや、キリストのような顔をした悪漢のカリスマ、チャールズ・マンソンがいた。

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どいつもこいつも一癖も二癖もありそうな奴らである。この激動の60年代を、カメラという武器を持って果敢に体当たりで挑んで、最後には自ら自爆(自殺)したのが、ダイアン・アーバスである。

当時写真集の出版などはほとんど無く、写真家達の活動の場はジャーナリズムの世界が表現の場だった。アーバスの写真が初めて載ったのが「エスクァイア」の60年7月号、ニューヨーク特集である。フリークス・ショーの男、身元不明の死体、社交界の花形女性、小人の俳優。どの人達も立派なニューヨーカーである。最初の雑誌掲載で彼女の特別な志向がすでに垣間見れる。

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初の雑誌掲載を皮切りにアーバスは、「ハーパス・バザー」「ニューヨーク」「ショー」「ニューヨーク・タイムズ」「ホリデイ」「サタデー・イブニング・ポスト」さらにロンドンでも「サンデー・タイムズ・マガジン」「ノヴァ」といった複数の媒体で写真を発表する。全ての写真が、彼女のストレートな曇りの無い目で射られたポートレイトや人工物は、アメリカが大事に育ててきた価値観など意にも介さない。

同じ「エスクァイア」で活躍していた、アメリカの文豪ノーマン・メイラーは「ダイアンにカメラを渡すことは、子供に手榴弾を渡すようなものだ」と自ら彼女のモデルにもなった体験からそう語っている。見たものを石に変えるメデューサばりに、アーバスに掛かれば普通の人や、張りぼての建物さえ荘厳な美しさを見せる。

特に印象に残っているのが冒頭であげた双子の女の子の写真だが、その他に彼女が自分自身の妊娠した姿を撮影した有名なセルフポートレイトがある。この妊娠状態のいわば普通では無い状態の写真に彼女の志向の全てがある。

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.diane arbus.  ダイアン・アーバス(Diane Arbus)
第2刷 カバー欠 Aperture 1972
¥24,800

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MAGAZINE WORK  ダイアン・アーバス(Diane Arbus)
Aperture 1984
¥14,700

林 裕司

2009 年 12 月 9 日 | comment
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ムナーリの機械

マニュアルやレシピを読むのはお好きですか?掌に乗っかる機械に付いてくる、ちょっとしたムック本くらいの大きさと厚みのある「取り扱い説明書」はつるんとした顔をしながら、ある種の昆虫や節足動物であるかのように、見たくない。という反応をひきおこしがちですが、多数派ではないと思われるもののこの冊子に美と可能性の喜びを見出す方もおられますし、同じ「操作や作業の手順及びそれに必要な部品や材料を説明する」ことを目的として書かれたものでも、扱われる内容がご自身のお好みの分野であった場合(食物、植物、被服、工作、遊戯、スポーツ等々…)にはむしろ好んでこれを読む、と云う方は多いことでしょう。ただこれらは正確には読む、というより活用するといった方がその性質上ふさわしいかも知れません。なかには書き手の個性によって、もしくは機能性をつきつめたがゆえに、読み物として充分に面白い、さらには詩の域にまで達するものすら見受けられるとはいえ、通常は実際の作業と平行して、またはその予行演習として使われることでありましょう。

さてこの本は機械や装置を構成するものや、働かせ方を説明するものなのですが、肌理細かい注(ノート)もふんだんに記されていて、大変親切なマニュアルであるにもかかわらず、実際この通りに装置を稼動させるために活用することはおそらく困難だと思われます。茶がかった朱色と緑がかった蒼色の使われた愛らしくも明快な図解も添えられていますのに。

ではここで機械の名をいくつか挙げてみましょう。決してむずかしくはありません。なんのための機械なのかとてもよくわかります。
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目覚時計をおとなしくさせる機械
造花をにおわせる機械
朝焼け(オーロラ)をはやく見るための装置
怠けものの犬の尾をふらせる機械
雨を利用してシャックリを音楽的にする機械

なんのための機械かはよくわかりますが、どんな部品でどのように動くのかはすぐには分かりませんよね。どうぞ(1)はじめから(2)番号を追って(3)お読みください
きっとよくわかりますよ。

ノート (a)「ナンセンス」ということばは原題にはありません
     (b)Le machine di Munari (ムナーリの機械)だそうです 

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『ナンセンスの機械』
ブルーノ・ムナーリ 
初版 帯 筑摩書房 1979年
¥12,600

Tanaka

2009 年 12 月 4 日 | comment
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サラリーマンのマンネリが嫌になり。

この間、古本の即売会で棚を眺めていたときのこと。「ん、いい背だなぁ」と思って手に取ってみたら、装幀は山名文夫だった。ときどきこういう一人クイズをやっています。ちなみに、その本は残念ながら表紙に大きく蔵印が押されていたために買わずに帰ってきてしまったのです。

そんな折、山名文夫の作品集が入ってきました。
名前を知らなくても、紀ノ国屋(スーパー)のロゴや、新潮文庫の葡萄のマークなど、誰でも目にしたことがあるでしょう。

まだ日本に「デザイナー」という言葉が生まれるずっと前、明治後期に杉浦非水・橋口五葉などがまいた種が、大正〜戦後にかけて花開く、まさにデザイン史のなかの激動の時代を生きた人です。

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 山名文夫といえば、資生堂の広告デザインで、美しく上品な女性のイラストや、唐草文様のイメージが印象的かと思います。当時の資生堂社長であり意匠部創設者の福原信三が原案を作った「花椿」のマーク。そしてロゴタイプや唐草文様は、長年かけて先輩デザイナーたちが形づくってきたものを山名文夫が継承し、さらに認知度を広げて発展させていったようです。

軸のぶれないイメージを作る人なので、ずっと資生堂一本でやってきたのかと思いきや、入社して3、4年で独立し、名取洋之助主宰の対外グラフ誌『NIPPON』の編集に河野鷹思とともにたずさわります。その後、社長の求めに応じて資生堂に復帰。名取洋之助のもとで得たデザイン力をもって、より資生堂のデザインを豊かにしていくのです。山名文夫を語るとき、資生堂とは切っても切れない関係ですが、福原信三との強い信頼関係があったからこそ、企業理念をどのように表現していくか常に問い続けて、資生堂のブランドイメージが作り上げてこられたのでしょう。優美なデザインの裏側には、デザイナーとしての厳しい姿勢が感じられます。

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生誕100年を記念して編纂されたこの作品集では、山名文夫の60年に及ぶ創作活動から紡ぎ出された膨大な作品群より、イラストレーション・ロゴタイプ・装幀など193点が収録されています。早川良雄、永井一正、中村誠などからの寄稿も、いろいろな角度から山名文夫という人を感じることができて興味深いです。

  

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 『山名文夫 生誕記念作品集』
初版 帯 求龍堂 1998年
¥8,400

Uehara

2009 年 12 月 1 日 | comment
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